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子供の英語教育に潜むダブルリミテッドの危険性

テーマ:[生活]
更新日: 2018年 8月 19日(日)
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はじめに

二つのOSを同時に動かすイラスト
© C.T.Labo

ダブルリミテッドという言葉をご存知でしょうか?

ダブルリミテッドというのは幼少期に二つ以上の言語環境で育ったがゆえに、二つの言語両方とも中途半端にしか話せずに育った人のことを言います。幼少期に英語教育が盛んな今見直されるべき問題の一つです。

目次

  1. 1. ダブルリミテッドとは
  2. 2. ダブルリミテッドの症状とは
  3. 3. これからの日本の子供たち
  4. 4. まとめ

ダブルリミテッドとは

ダブルリミテッドを一見すると英語では"Double Limited"という英語から来ているように思えますが、ダブルリミテッドは和製英語で"Double Limited"という表現はあったとしてもおそらくは"二つとも制限されたもの"という英語であって、「二つの言語が両方ともうまく使えずに、ネイティブの言葉がないという状態」を表す言葉ではないようです。

どこからダブルリミテッドという言葉が出てきたのかはわかりませんが、言葉のセンスからして実際に英語と日本語のダブルリミテッドの方が、名付けたように感じられます。あるいは、その人の発言の一部を取って名付けたような言葉だと思われます。根拠としては、double limitedという表現が非常に英語的な発想で、和製英語特有の若干概念がずれた日本語臭がしないからです。

しかし、実際アメリカ版のGoogleで"double limited"と検索しても日本人が書いた英語の文章しか出ませんし、翻訳家たちが随時更新しているWebの英語辞書サイト「英辞郎」にも乗っていませんでした。

ダブルリミテッドの症状とは

ダブルリミテッドの症状としては、二つの言語を少しずつ話せるが両方とも外国語を話しているという感覚になると言います。自分は日本生まれ日本育ちで、日本語がネイティブと自信を持って言えて、その上で後から英語を話せるようになったという人なら、想像できると思います。英語を話している感覚で英語と日本語を話しているという感覚です。別の言い方をすれば、日本語ネイティブの方が中国で中国語と英語を使ってずっと生活しているというのが一番わかりやすいと思います。

考えただけで怖い症状ですね。

自分の言葉が正しいかわからないという不安が常につきまとうということです。どこに行っても自分はその国の人になれないという孤独を感じることになるだろうと思います。怖いのは、この症状になるのは環境が全てということです。

その子供は生まれたその環境のせいで、例えば日本に生まれてすぐに海外へ移住した子供や家の中の公用語がその国の公用語と違うなどの場合に起こります。ダブルリミテッドの人たちは二つのOSを同時に動かしているというような感覚になるそうです。

芸能人では、ローラさん、滝沢カレンさんなどがダブルリミテッドのような症状を感じますね。子供の頃に引っ越してきて、環境に馴染めずに、言葉を曖昧にすることでコミュケーションをとっていたのだとしたら、とてもかわいそうにも思えます。それはキャラ作りしていると言われていた時は少し筆者としては寂しさを感じました。芸能人がこのダブルリミテッドへ理解が薄いということはまだまだ浸透していないということなのでしょう。

これからの日本の子供たち

しかし、これからの子供達はおそらくダブルリミテッドになる人たちが増えるだろうと予想されます。ダブルリミテッドのことを知らないとりあえず二つの言語を使えるようにしたいという親の願望が先行した、知識のない親たちがおそらく自分の子供に何としても英語を覚えさせようとすることで、ダブルリミテッドの子供が増えていくのは間違い無いと思います。

特に自分が英語が喋れない親が子供に英語を話させようと試みることは、英語というのがどういうものか理解していない可能性があります。

もちろん、これからグローバルの時代がより浸透し英語なしでは仕事ができなくなってきているのも事実です。子供の頃から英語を覚えさせるというのは確かに英会話においてかなり有効な手段であることには違いません。しかし、例えば国際結婚で家庭の環境が日本とは違い例外であることや子供を海外で育てるといったとき、その時のリスクを大々的に示す必要はあると思います。

まとめ