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移民と外国人労働者|言葉のすごい力

テーマ:[政治]
更新日: 2018年 8月 14日(火)
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はじめに

移民と外国人労働者の違いに関するイラスト
© C.T.Labo

政府が再三移民を受け入れないと言う風に明言していますが、外国人労働者を増やしていくことを発表しました。

当記事では、移民や外国人労働者の話をそっぽに向けて、言葉の面白さについて書きたいと思います。

目次

  1. 1. 移民と外国人労働者について
  2. 2. なぜ移民と言わずに外国人労働者と言うのか?
  3. 3. 単なる言葉の重要性
  4. 4. まとめ

移民と外国人労働者について

移民と外国人労働者というのは、意味的にはほぼ同義ですが、そこには明確な違いがあります。

移民はマイナスのイメージを持ち、外国人労働者はプラスのイメージを持ちます。まず、移民とは貧しい国の人たちが裕福な国に来て生計を立てるような意味として使われます。人間として当たり前ですが、国の状況が悪い国にたとえそこが自分の出身国だろうともいつまでもいたくなのです。

そのため、人々は裕福な政治的に成功している国に行って仕事をして行きたいのです。さらに治安の悪さから、その国にいること自体に命の危険性もあります。治安の悪い国の人たちは他の国に居場所を求めます。

一方、外国人労働者は受け入れる国にとって有益になる人材に働いてもらうという意味があります。国の経済をよりよくするためにいい人材を世界中から集めるというメリットがあります。

しかし、日本の外国人労働者はどちらかというと移民に近い存在となっています。優秀な外国人労働者を企業が取るよりは、少子化の影響で若くて安い労働者がいないという状況を改善するために、安く使える外国人を雇おうということが増えて来ています。

しかし、日本の教育を受けていない治安の悪い地域で育った外国人が増えるということは治安のいい国にとっては治安の悪化さらにヨーロッパで問題になっているような元々そこに住んでいた人たちの職を奪うという問題も起きてしまいます。

なぜ移民と言わずに外国人労働者と言うのか?

しかし、日本では頑なに移民と言わずに外国人労働者と言います。なぜなら、移民政策というのは外国特にアメリカやヨーロッパですでに失敗している政策だからです。

失敗している前例のある政策を導入しようとすると、当然のように国民から批判が起きるからです。

それでも移民に働いてもらわなければ成り立たないレベルで労働者が足りなくなっており、人材不足が非常に深刻です。ヨーロッパやアメリカで導入されていた移民政策との唯一の違いは日本が外国人労働者を日本国籍として受け入れないということです。それで治安の整備や労働環境の問題がうまくいくのか怪しいところではありますが、それでもいざとなったらその国に返すというずるがしこさもあります。

人情味のかけらもありませんが、これが成功すると世界中で同じことが起き、より格差の広がる世界に近づいて行くだろうということも考えられます。そして、何よりも移民ではなく外国人労働者ということで既存の失敗した政策をまるで新しい政策に感じさせるという言葉の力というのが確かに存在しています。

単なる言葉の重要性

ここで重要なのは、この二つの意味を持つ言葉の重要性です。本来日本政府が行っているような外国人労働者受け入れ政策はまるっきり移民政策と同じなのですが、それをあえてプラスに表現することでその言葉を盲目的に信じさせるということができます。

先ほども言いましたが、移民というと民主主義をとっている日本という国としては国民・社会・企業からマイナスなイメージを与えてしまいなかなか導入できません。

しかし、外国人労働者という優秀な人材を日本に受けているだけという価値観を与えることで本来誰でもできるようなコンビニのレジなど移民と同じような役割をプラスのイメージのまま働かせることができます。

移民と言われれば、治安を悪化させ、やがて土地が奪われてしまうというイメージからただ言葉を外国人労働者というだけで、健気に出稼ぎに来てくれている優秀な外国人を誘致しているようなプラスのイメージを沸き立たせることができます。

言葉はメディアよりも国民を誘導することに長けているというのが、この二つの言葉から証明できた瞬間でした。

まとめ